2020年03月13日

【長い距離を歩くときのヒント】 まとめ

【長い距離を歩くときのヒント】 まとめ

日帰りで長いトレイルを歩くときのヒントをまとめています。
参考にしてください。

■重要事項■

山に行くときの原則的な考え方は
●安全に快適に怪我をしないように帰ってくる(何より安全)
●時間の余裕を持って計画、行動する(15時頃までには下山する、当日、日の入時刻は18:16)
●必要なものは全部持つ、ただし出来るだけ軽くする(1人でない場合は共用のものはシェアする)
●状況が悪くなった時は無理ぜず即座に撤退を決断する
です。

以下、この原則に沿って長く歩くときのヒントを書きます。

事前に準備をすれば、たとえ長い距離であっても安全に楽しく歩き切ることができます。
内容を更新することもあるので、時々読み返してください。



■荷物の準備について

●必須:食料、飲み物、雨具(兼防寒具)、着替え(シャツ、靴下)、タオル
・シャツの着替え、タオルは、電車に乗ることも考慮すれば2枚以上あっても良い
・雨具は防寒対策という意味で、ポンチョより上下に分かれたカッパの方が良い

●有ればいいもの:スマホ予備バッテリー、飲み薬(頭痛、腹痛などの鎮痛剤)、ウェットティッシュ、消毒用アルコール、懐中電灯
・電車に乗るので、必要と思ったらマスクも

●私(小池)が準備するもの
・当日の地図(全員分、コピーして渡します)
・最低限の救急用品(簡単な外傷薬、エアサロ、テーピングテープなどは私が準備しますが
 頭痛、腹痛などの飲み薬は自分に合ったものを準備してください
・万が一のための火を起こす道具も私が持ちます



■服装について

●様々な天候の変化(気温の変化)に対応できる準備をする
・季節的に当日、暑いのか寒いのかがわかりません。なので、薄めの衣類を重ね着することをお勧めします。
・歩き始めてすぐ、最初からいきなりの急登なのでかなり汗をかきます。
・背中は想像以上に汗を掻く(走る時より運動量が多い)ので、リュックの中の荷物は必ず個別にレジ袋等に入れて濡れ防止対策をする。
・特に着替えが濡れてしまうと困った状況になる。
・湿った靴下は、靴擦れしやすいので面倒がらずに交換する(事前にワセリンを塗ると有効な人もいますが予めテストが必要)
・最高到達点は標高490mですので、高度で寒いことはありません。
・小まめな体温調節のために、手袋、帽子、ネックウォーマー、バンダナ、耳当て等を利用してください
・汗を掻くこと自体がエネルギーを消費するのでできる限り汗を掻く前に対処する
・肌に触れる衣類の素材は出来るだけ化繊のもを選択する、綿は避ける(理由は乾きにくいから)
・被りの衣類より、前開きでファスナーやボタンの方がこまめな温度調整がしやすい
・笹類、シダ類が足元にある箇所があるので長ズボンor半ズボン+タイツ(ハイソックス)
・最初と最後以外は基本的に直射日光の少ない林の中の尾根歩きです。もし当日、風があれば寒い可能性があります。



■食料、飲み物について

●食べ物の内容は普段食べ慣れているものでOK。(今回は調理が不要なものを選択してください)
・少しづつ何回にも分けて食べられる物が良い
・衛生面、ゴミの問題を考えると、個別に袋に入ったパンやラップで包んだおにぎりなどが理想的
・ゼリー飲料や、カロリーメイト、ソイジョイなどもOK
・足がつりやすい人は「塩」などミネラル成分(もしくはスポーツドリンク)
・食料、飲み物は万が一の可能性を考えて、少し多めに持つ。
・よくあるコンビニのおにぎりは、ゴミがたくさん出た上に素手で触る必要があるので衛生面で山には不向き
・コンビニのおにぎりを持っていく場合は、事前にラップに包み直す方が現場で楽
※私は重さあたりのカロリーの高いものを選択する場合が多い

●飲み物も普段飲み慣れた、お茶、スポーツドリンク、水、コーヒーなど
・経験的にあまり甘くない方が美味しく飲める
・万が一のためにペットボトル1本多めに持つ
・飲み物はリュックを下さなくても、喉が乾いたらすぐに飲める工夫をする
 周りに気を使ったり、面倒なので飲むのを先送りすると、最後に自分がツケを払うことになる
※私が1ヶ月前に下見した時は、寒かったのでペットボトル一本で済みました。
※私は家を出る前に多めに飲み物を飲み、体に多めに水分を溜めておきます。
※3/22は3/13時点で最高温度19度、降水確率0%、湿度低め、風弱めの天気の予報です。
 かなり暖かくなることが予想されます。
 


■歩くときの注意点

●全行程(約20km)を通じて9ヵ所休憩ポイントを設定しています。(ベンチがあったり見晴らしが良かったり)
・経験的にこまめに短い休憩を数多くとった方が最終的に疲れにくいと思います
・教科書的には1時間に10分休憩と言われるが、30分に3分休憩の方が楽
・マラソン経験者ならわかると思いますが、長い休憩は体が冷えて逆にパフォーマンスを落とします
・休憩ごとに、少しずつ食べる方が胃腸への負担が減るので歩くパフォーマンスが上がる
・途中、メンバーの様子を見て休憩時間の調整をしながら進みます
・安全のために必ず両手を常に空けておく
・飲み物はホルダーなどに入れておく、可能なら食べ物も(私はサコッシュを愛用)



■その他注意点
・山中渓駅、孝子駅とも無人駅ですが、ICOCAが使えます
・山中渓駅、孝子駅にはトイレはありますが、途中には水場もトイレもありません。
・携帯電話は全行程の9割程度つながります(SoftBank)、中盤以降つながらないエリアがあります。
・血を吸う虫やクモ類、アシナガバチなどは季節的には居ないと思う
・蛇は見かけたことはない
・熊や鹿はいません、猪は居ます(今回歩くエリアでは見たことがないが、唸り声は聞いたことがある)
・花粉症の人は事前の対処が必要です(ほとんどが広葉樹林帯ですが一部花粉症の人には辛いエリアがあります。
・今年は桜が早いので運が良ければ山中渓界隈は咲いているかも
・途中、体調が思わしくない時にはすぐに伝えてください
・当日、季節的に登山者が多いことが予想されますので、挨拶はきちんとお願いします。
・孝子駅→六十谷駅を低い山を一山越えれば、歩くこともできます。(約8km)余裕があれば。



  


Posted by ソラティオーラ トレイルウォーキング・クラブ at 12:00Comments(0)◆山歩きのヒント